自賠責保険証とは何か
自賠責保険証の役割と重要性
自賠責保険証とは、自動車の所有者が必ず加入しなければならない自賠責保険に加入していることを証明する書類です。
正式には「自動車損害賠償責任保険証明書」といい、強制保険とも言います。
この保険は、交通事故によって他人に対して損害を与えた際に、その損害の最低限を補償するためのものであり、法律で義務づけられています。
似たようなもので任意保険がありますが、これは自賠責保険で補えない部分を補償するものです。
自賠責保険 | 自動車保険 |
---|---|
自賠責保険 | 自動車保険 |
強制 | 任意 |
車検の際に整備工場、ディーラー、販売店が手続きを行う | 運転者が行う |
相手方が死傷した場合の保証のみ | 対人賠償、対物賠償、搭乗者障害、車両保険など |
自賠責保険証を携帯していないと、交通事故時に適切な補償が受けられないだけでなく、厳しい罰則が科されることがあります。
具体的には、不携帯理由によって罰金が科せられる可能性があるため、常に携帯していることが重要です。
自賠責保険証の発行手続き
自賠責保険証を発行するためには、まず自動車を購入する際に自賠責保険に加入する必要があります。
加入手続きは通常、ディーラーや保険代理店を通じて行われます。
契約者の住所や氏名、自動車の登録番号などの情報が必要となりますので、正確に準備しておきましょう。
もし自賠責保険証をもらってない場合、保険証の発行に関する手続きが完了していない可能性があるため、早急に保険会社に連絡して確認しましょう。
再発行が必要な場合も、保険会社窓口で手続きを行い、迅速に取得することをお勧めします。
自賠責保険証をもらっていない場合のリスク
交通事故時の罰則と責任
自賠責保険証をもらっていない場合、万が一交通事故が発生した際には厳重な罰則が科される可能性があります。
(自動車損害賠償責任保険証明書の備付)
自動車損害賠償保障法(昭和三十年法律第九十七号)
第八条 自動車は、自動車損害賠償責任保険証明書(前条第二項の規定により変更についての記入を受けなければならないものにあつては、その記入を受けた自動車損害賠償責任保険証明書。次条において同じ。)を備え付けなければ、運行の用に供してはならない。
また、自賠責保険証を不携帯の状態で公道を走行すると処罰されます。
違反点数6点だと、一発で免許停止となってしまいます。
多額の賠償金を支払わなくてはならず、さらに免許の停止となってしまう恐れがあります。
そのため、自賠責保険証は常に携帯し、自動車の所有者としての責任を果たしましょう。
車検を受けられない可能性
自賠責保険証をもらっていないと、車検を受けることができません。
車検を受ける際には、車検証、自賠責保険証、納税証明書などの書類が必要です。
これらの書類のうちどれか一つでも欠けていると、車検の手続きを進めることができません。
特に自賠責保険証は、自動車が法律に則った保険に加入していることを証明する重要な書類です。
したがって、自賠責保険証が手元にない場合は、速やかに保険会社に問い合わせて再発行手続きを行う必要があります。
保険金を受け取れない場合
自賠責保険証をもらっていないと、事故が発生した際に保険金を受け取ることができない可能性があります。
自賠責保険は、交通事故の被害者を救済するための最低限の補償を提供する重要な保険です。
しかし、自賠責保険証がないと、保険会社に対して保険金の支払いを請求する手続きがスムーズに行えません。
それにより、治療費や修理費用などの支払いが滞るリスクがあります。
そのため、自賠責保険証を必ず受け取り、常に確認することが求められます。
自賠責保険証をもらっていない場合の対応策
保険会社への問い合わせ
自賠責保険証をもらってない場合、まずは、加入している保険会社へ問い合わせを行います。
保険会社には契約者の情報が保存されているため、状況に応じた適切な対応策を案内してくれます。
オークションや個人で取引をした場合に、自賠責保険証明書を紛失したり名義変更などが行われず前の契約者が不明ということがあります。
その場合は、国土交通省の自賠責保険ポータルサイトを見ながらひとつづつ連絡をし、契約があるかの確認を取ります。
または、自動車検査証記録事項の備考欄に【整備工場コード】から整備工場を特定し、取り扱っている自賠責保険会社の絞り込みを行います。
いずれにしても時間と労力がかかりますので、車の取引の際には車の状態はもちろん、書類が揃っているかもしっかり確認しましょう。
再発行手続きの方法
自賠責保険証の再発行手続きは、保険会社の営業店窓口で行うことが一般的です。
オンラインでの手続きも可能な保険会社もありますが、郵送して送られてくるまでに数日を要します。
その間は実質、公道を走ることはできないので通勤などで移動する場合には別の交通機関を利用しましょう。
再発行手続きを円滑に進めるためには、以下の書類が必要となります。
・契約者の印鑑
・氏名が記載された身分証明書(運転免許証・健康保険証・マイナンバーカードなど)
・自動車登録番号、場合によっては紛失届など
営業店で手続きが完了次第、新しい自賠責保険証が即日発行されます。
手続きには一定の期間がかかることもありますので、早めの対応を心がけましょう。
すでに車検が通っている場合は自賠責保険も払済みですので、再発行は無料となります。
しかし、念の為、事前に確認しておきましょう。
注意点とアドバイス
自賠責保険証をもらってない場合、いくつかの注意点があります。
- 車検を受けるためには自賠責保険証が必須であり、これを所持していないと車検を受けることができない
- 最悪の場合、50万円以下の罰金が科せられる可能性もある
法律の条文には「複写」に関する文章がないことから、自賠責保険証は原本を持ち歩くことが基本となっています。
自賠責保険証は大切な書類であるため、再発行後は紛失しないよう、車検証と一緒に車内のダッシュボードに保管するなどして、しっかりと管理しましょう。
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